いへぢとおもはむかた 家路と思はむ方 いえじとおもわむかた 家路と思わむ方 02-097
家路と思える方向、方角。帰る家と思える場所はの意味。言い方に心理的な抵抗がある。
臨時の祭の調楽に 夜更
これかれまかりあかるるところ これかれまかりあかるる所 02-097
いっしょにいた者が離れ離れになる場所。「あかる」の漢字表記は「別る 離る 散る」。
臨時の祭の調楽に 夜
あくがれまかりありく あくがれまかり歩く 02-097
よその女のもとへ転々とする。「まかり歩く」は聞き手に対する敬意と考え、丁寧語とみる。
まことには変るべき
まことにはかはるべきことともおもひたまへず まことには変るべきこととも思ひたまへず まことにはかわるべきことともおもいたまえず まことには変るべきこととも思いたまえず 02-097
こんなことぐらいでは、二人の関係は変わることも思えなかった。
まことには変るべきこととも思ひたまへずなが
いひしろひ 言ひしろひ いひしろふ 言ひしろふ いいしろい 言いしろい いいしろう 言いしろう 02-097
言い合う。歌で応戦しあう。
さすがにうち泣きて 憂きふしを心ひとつに数へきて こや君が手を別るべきをり