うちたのめる うち頼める たのむ 頼む 02-108
「うち」はすっかりの意味と、とっさにすこしばかりの意味がある。後に「頼めわたる」とあるので、すっかりではない。「頼む」はマ行 ...
さばかりになれば 然ばかりになれば 02-108
忘れられぬ存在になれば。
さばかりになれば うち頼めるけしきも見えき 頼むにつけては 恨めしと思ふことも
おもひたまへしを 思ひたまへしを おもいたまえしを 思いたまえしを 02-108
後ろにかかる語句がないので文を切る。「を」は詠嘆を表す間投助詞。
いと忍びて見そめたりし人の さても見つ
わすれぬもの 忘れぬもの 忘れぬ物 02-108
「もの」は、軽蔑の対象でなく、確たる存在、不動の存在のニュアンスを帯びる。
いと忍びて見そめたりし人の
たえだえ 絶え絶え 02-108
途切れ途切れに。始終忘れられないのではなく、忘れられない状態が時折あったということ。
いと忍びて見そめた