むべむべしく 宜々しく むべむべし 宜々し 02-115
こちらが、その通りその通りと理解できるように、また否定できないように。窮屈さを感じさせる語。
声もはやり
あはれに あわれに 02-115
心をこめて。
声もはやりかにて言ふやう 月ごろ 風病重きに堪へかねて 極熱の草薬を服して いと臭きにより
さるべからむざふじら さるべからむ雑事ら さるべからむそうじら 02-115
妻としてしっかりと努めなければならない雑用。
声もはやりかにて言ふやう 月ごろ 風病重きに堪へかねて 極
まのあたりならずとも 目のあたりならずとも 02-115
直に対面していなくても。
声もはやりかにて言ふやう 月ごろ 風病重きに堪へかねて 極熱の草薬を服して い
えたいめんたまはらぬ え対面賜はらぬ えたいめんたまわらぬ え対面賜わらぬ 02-115
「賜はる」は「受ける」の謙譲語。「え…ぬ」は不可能。藤式部丞との対面を受けられないの意味で、藤式部丞に対する敬意。