ひとのおほむおぼえ 人の御覚え 人の御おぼえ 01-048
「人」は桐壺更衣、「の」は目的格。桐壺更衣に対する帝の寵愛。
亡きあとまで 人の胸あくまじかりける人の
つゆけきあき 露けき秋 01-047
涙にくれる秋。
ほど経るままに せむ方なう悲しう思さるるに 御方がたの御宿直なども絶えてしたまはず ただ
ひちて 漬ちて ひつ 漬つ 01-047
泣き濡れて。
ほど経るままに せむ方なう悲しう思さるるに 御方がたの御宿直なども絶えてしたまはず ただ涙
せむかたなう せむかたなく せむかたなし せんかたなし せむ方なう せむ方なく せむ方なし せん方なう せん方なく せむんなし 01-047
対処のしようがなく
ほど経るままに せむ方なう悲しう思さるるに 御方がたの御宿直なども絶えてしたまはず
とぶらはせたまふ とぶらわせたまう とふ とぶらふ 訪ふ 訪はせたまふ 訪はせ給ふ 01-046
帝が使者をお遣わしになるの意味。「せ」は使役。
はかなく日ごろ過ぎて 後のわざなどにもこまかにとぶらはせ