わざ 業 01-104
もともと神意を意味し、ここでは計り知れない帝の御心とのニュアンス。
すべて近うさぶらふ限りは 男女 いと
わりなき わりなし 01-104
割切れない感覚。更衣の死に対する帝の嘆きが、度を超えすぎて理解不能である。
すべて近うさぶらふ限りは 男
さぶらふかぎり さぶらふ限り さぶろうかぎり 侍ふ限り 侍う限り 01-103
帝に奉仕している間は。さぶらはない場合を想定している。次注「嘆く」参照。
ものなども聞こし召さず 朝餉の
ともしびをかかげつくしておきおはします 灯火をかかげ尽くして起きおはします 灯火をかかげ尽くして起きおわします 01-099
長恨歌の詩句「孤灯挑尽未成眠(孤灯かかげ尽くして未だ眠りを成さず)」を受ける。
思し召しやりつつ 灯火を
あさぢふのやど 浅茅生の宿 あさじうのやど 01-098
桐壺更衣の母君の里。もちろん光の君のことを案じて思いやるのである。
月も入りぬ 雲の上も涙にくるる秋の