なまうかび なま浮かび 02-073

なま悟り。
濁りにしめるほどよりも なま浮かびにては かへりて悪しき道にも漂ひぬべくぞおぼゆる
こころぎたなし 心ぎたなし 02-072

未練、思い切りが悪い。
忍ぶれど涙こぼれそめぬれば 折々ごとにえ念じえず 悔しきこと多かめるに 仏もなか
なかなか なかなかに なかなかなり 02-072

出家したからには、世間のことを忘れて仏道に励むべきなのに、出家したことがかえって徒になってくよくよすること。
うちひそみ ひそむ 02-071

顔をしかめる。女性としてしてはいけない行為。
みづから額髪をかきさぐりて あへなく心細ければ うちひそみ
あへなく あへなし 敢へなく 敢へなし あえなく あえなし 敢えなく 敢えなし 02-071

我慢しきれず。
みづから額髪をかきさぐりて あへなく心細ければ うちひそみぬかし
(左馬頭)