せむかたなう せむかたなく せむかたなし せんかたなし せむ方なう せむ方なく せむ方なし せん方なう せん方なく せむんなし 01-047
対処のしようがなく
ほど経るままに せむ方なう悲しう思さるるに 御方がたの御宿直なども絶えてしたまはず ただ涙にひちて明かし暮らさせたまへば 見たてまつる人さへ露けき秋なり
時が経つにしたがいやるかたなく悲しくお思いになり、女御たちとの夜伽も絶えてなさらず、朝も夕もただ涙にくれておられるので、ご夫人方ばかりか拝顔する女房たちまでが悲しみに沈む秋でした。
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対処のしようがなく
ほど経るままに せむ方なう悲しう思さるるに 御方がたの御宿直なども絶えてしたまはず ただ涙にひちて明かし暮らさせたまへば 見たてまつる人さへ露けき秋なり
時が経つにしたがいやるかたなく悲しくお思いになり、女御たちとの夜伽も絶えてなさらず、朝も夕もただ涙にくれておられるので、ご夫人方ばかりか拝顔する女房たちまでが悲しみに沈む秋でした。