かはらかなり かわらかなり かはらか かわらか 02-035

2021-05-21

爽快であること。「乾(かわ)く」と同根とされているため、「かわらか」が一般的とされるが不明。


なまなまの上達部よりも 非参議の四位どもの 世のおぼえ口惜しからず もとの根ざし卑しからぬ やすらかに身をもてなしふるまひたる いとかはらかなりや 家の内に足らぬことなどはたなかめるままに 省かずまばゆきまでもてかしづける女などの おとしめがたく生ひ出づるも あまたあるべし

(頭中将)なまなかな上達部よりも、参議扱いの四位の身で、世評も不満なく、生まれ育ちの卑しくないのが、鷹揚にかまえ日を暮らすのは、何とさっぱり気持ちがよいことでしょう。受領でも参議格でも家の中に不足などあろうはずのないままに、贅を尽くしまぶしいまで慈しんでき娘なんかが、見下しがたく生い立つことも、相当数にのぼるはずです。

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