さぶらはせたまふ さぶらわせまたう 候はせたまふ 候はせ給ふ 候わせたまう 候わせ給う 01-179
主体は光源氏とも考えられるが、「御方々の人びと、世の中におしなべたらぬを選りととのへすぐりてさぶらはせたまふ/01-177」とパラレルと考えれば、「さぶらはせたまふ」主体は帝であろう。
内裏には もとの淑景舎を御曹司にて 母御息所の御方の人びと まかで散らずさぶらはせたまふ
宮中では母親のもとの局(つぼね)である淑景舎(しげいしゃ)を部屋にあて、母の御息所つきの女房たちを散り散りにならぬよう残らずお仕えさせになる。