もとよりのにくさ もとよりの憎さ 01-139
生前の桐壺更衣に対して抱いていた憎しみ。
こよなう心寄せきこえたまへれば 弘徽殿の女御 またこの宮とも御仲そばそばしきゆゑ うち添へて もとよりの憎さも立ち出でて ものしと思したり
若宮があまりに藤壺の宮に心をお寄せになるので、弘徽殿の女御は、若君同様この藤壺の宮とも疎遠であったため、元もとあった亡き方への憎しみも蘇り、不快だとお思いになる。
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生前の桐壺更衣に対して抱いていた憎しみ。
こよなう心寄せきこえたまへれば 弘徽殿の女御 またこの宮とも御仲そばそばしきゆゑ うち添へて もとよりの憎さも立ち出でて ものしと思したり
若宮があまりに藤壺の宮に心をお寄せになるので、弘徽殿の女御は、若君同様この藤壺の宮とも疎遠であったため、元もとあった亡き方への憎しみも蘇り、不快だとお思いになる。