まくらごと 枕言 01-083
口癖となってする話、繰り言。
このごろ明け暮れ御覧ずる長恨歌の御絵 亭子院の描かせたまひて 伊勢貫之に詠ませたまへる 大和言の葉をも 唐土の詩をも ただその筋をぞ枕言にせさせたまふ
このごろ明け暮れにご覧になるのは長恨歌の絵屏風で、それは亭子院(宇多法王)が絵師に描かせ、伊勢や貫之に歌を詠ませになったもので、和歌でも漢詩でも決まってあの方の思い出話に合致する筋を取り上げそれを枕に帝は昔語りをお始めになるのです。
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口癖となってする話、繰り言。
このごろ明け暮れ御覧ずる長恨歌の御絵 亭子院の描かせたまひて 伊勢貫之に詠ませたまへる 大和言の葉をも 唐土の詩をも ただその筋をぞ枕言にせさせたまふ
このごろ明け暮れにご覧になるのは長恨歌の絵屏風で、それは亭子院(宇多法王)が絵師に描かせ、伊勢や貫之に歌を詠ませになったもので、和歌でも漢詩でも決まってあの方の思い出話に合致する筋を取り上げそれを枕に帝は昔語りをお始めになるのです。