さがなく さがなし 性なく 性なし 01-129
性格がねじ曲がっている。
母后 あな恐ろしや 春宮の女御のいとさがなくて 桐壺の更衣のあらはにはかなくも
ねむごろにきこえさせたまひけり ねむごろに聞こえさせたまひけり 懇ろに聞こえさせ給ひけり ねむごろ ねんごろ 懇ろ 01-128
後宮に参内するよう心を込めて働きかけるよう帝は指示なされたこと。
慰むやとさるべき人びと参らせたまへど
まことにや 誠にや 真にや まことなり 真なり 誠なり 01-128
「まことに」と「や」の間に、「おぼえて生ひ出でさせたまへりける」が省略されている。
慰むやとさるべき人び
おひいでさせたまへりけれ 生ひ出でさせたまへりけれ おいいでさせたまえりけれ 生い出でさせたまえりけれ おひいづ 生ひ出づ おいいず 生い出ず 01-128
「生ひ出づ」(成長する、具体的には帝の夫人たる年齢に達していること)+「させたまふ」(最高敬語)+「けり」
おぼえ 覚え おぼゆ 覚ゆ 01-128
藤壺が桐壺更衣に似ている。
慰むやとさるべき人びと参らせたまへど なずらひに思さるるだにいとかたき世かな