ふみ 文 02-010
手紙。
近き御厨子なる色々の紙なる文どもを引き出でて 中将わりなくゆかしがれば
手元の御厨子
ども 共 02-009
同じ種類のものが複数あることを示す。
つれづれと降り暮らしてしめやかなる宵の雨に 殿上にもをさをさ人少な
ふみ 書 02-009
書物。
つれづれと降り暮らしてしめやかなる宵の雨に 殿上にもをさをさ人少なに 御宿直所も例よりはのどやか
さとにても 里にても 02-008
現在は宮中で一緒だが、普段、左大臣宅(頭中将の実家で、光源氏の嫁の里)でも。内裏のみならず実家でも。
里
このきみもいとものうくして この君もいともの憂くして ものうし もの憂し 02-007
「この君も」は光君と同様にの意味で「もの憂くして」にかける。「もの憂し」は状況が自分で変えられないことからくる閉塞感。「もの ...