見返りたまひて隅の 夕顔03章06
原文 読み 意味
見返りたまひて 隅の間の高欄に しばし ひき据ゑたまへり うちとけたらぬもてなし 髪の下がりば めざましくも ...
前栽の色々乱れたる 夕顔03章05
原文 読み 意味
前栽の色々乱れたるを 過ぎがてにやすらひたまへるさま げにたぐひなし 廊の方へおはするに 中将の君 御供に参 ...
霧のいと深き朝いた 夕顔03章04
原文 読み 意味
霧のいと深き朝 いたくそそのかされたまひて ねぶたげなる気色に うち嘆きつつ出でたまふを 中将のおもと 御格 ...
女はいとものをあま 夕顔03章03
原文 読み 意味
女は いとものをあまりなるまで 思ししめたる御心ざまにて 齢のほども似げなく 人の漏り聞かむに いとどかくつ ...
六条わたりにもとけ 夕顔03章02
原文 読み 意味
六条わたりにも とけがたかりし御気色を おもむけ聞こえたまひて後 ひき返し なのめならむはいとほしかし され ...