くさのもと 草のもと 草の元 草の本 01-075
母君の里の言い換え。
月は入り方の 空清う澄みわたれるに 風いと涼しくなりて 草むらの虫の声ごゑもよほし顔なるも いと立ち離れにくき草のもとなり
月は入り方で空は清く澄みわたる時刻に、風はたいそう涼しくなって、叢の虫の鳴き音までが涙を誘う感じがするのも、何とも立ち去りがたい草の宿である。
係り受けを武器に 句読点のない原文に挑む《源氏物語独学サイト》
母君の里の言い換え。
月は入り方の 空清う澄みわたれるに 風いと涼しくなりて 草むらの虫の声ごゑもよほし顔なるも いと立ち離れにくき草のもとなり
月は入り方で空は清く澄みわたる時刻に、風はたいそう涼しくなって、叢の虫の鳴き音までが涙を誘う感じがするのも、何とも立ち去りがたい草の宿である。