さすがにされたる遣 夕顔01章05
原文 読み 意味
さすがに されたる遣戸口に 黄なる生絹の単袴 長く着なしたる童の をかしげなる出で来て うち招く 白き扇のい ...
切懸だつ物にいと青 夕顔01章04
原文 読み 意味
切懸だつ物に いと青やかなる葛の心地よげに這ひかかれるに 白き花ぞ おのれひとり笑みの眉開けたる 遠方人にも ...
御車もいたくやつし 夕顔01章03
原文 読み 意味
御車もいたくやつしたまへり 前駆も追はせたまはず 誰れとか知らむとうちとけたまひて すこしさし覗きたまへれば ...
御車入るべき門は鎖 夕顔01章02
原文 読み 意味
御車入るべき門は鎖したりければ 人して惟光召させて 待たせたまひけるほど むつかしげなる大路のさまを見わたし ...
六条わたりの御忍び 夕顔01章01
原文 読み 意味
六条わたりの御忍び歩きのころ 内裏よりまかでたまふ中宿に 大弐の乳母のいたくわづらひて尼になりにける とぶら ...