あべかりけること 02-184
「あるべかりけること」の省略形、必ずそうあるのがよいと思われた。
すべて 心に知れらむことをも 知らず顔にもてなし 言はまほしからむことをも 一つ二つのふしは過ぐすべくなむあべかりける と言ふにも 君は 人一人の御ありさまを 心の中に思ひつづけたまふ
総じて、心に知りつくしていることでも知らぬ顔でふるまい、言いたいことがあっても一つ二つくらいは黙って見過ごすくらいでいるのがよろしいでしょうよ」と言うにも、若君はただ一人の御有様を心の中で思いつづけておられる。
文を読解の単位とする既存の注釈を見直し、句読法に依らない古文本来の読みを目指す。自ら考え納得したい人へ贈る源氏物語独習サイト
2021-01-14D:古典一般に見られる語彙
「あるべかりけること」の省略形、必ずそうあるのがよいと思われた。
すべて 心に知れらむことをも 知らず顔にもてなし 言はまほしからむことをも 一つ二つのふしは過ぐすべくなむあべかりける と言ふにも 君は 人一人の御ありさまを 心の中に思ひつづけたまふ
総じて、心に知りつくしていることでも知らぬ顔でふるまい、言いたいことがあっても一つ二つくらいは黙って見過ごすくらいでいるのがよろしいでしょうよ」と言うにも、若君はただ一人の御有様を心の中で思いつづけておられる。
2021-01-14D:古典一般に見られる語彙
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