このみたまふるあたり 02-139
妻である右大臣の四の君。
かうのどけきにおだしくて 久しくまからざりしころ この見たまふるわたりより 情けなくうたてあることをなむ さるたよりありてかすめ言はせたりける 後にこそ聞きはべりしか
こんなふうにおっとりしているのをいいことにして久しく訪れもせずにいたところ、私の妻あたりから、情を欠いた手ひどいことを適当な仲立ちを通してほのめかせたとの由、あとではじめて聞き知った次第です。
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妻である右大臣の四の君。
かうのどけきにおだしくて 久しくまからざりしころ この見たまふるわたりより 情けなくうたてあることをなむ さるたよりありてかすめ言はせたりける 後にこそ聞きはべりしか
こんなふうにおっとりしているのをいいことにして久しく訪れもせずにいたところ、私の妻あたりから、情を欠いた手ひどいことを適当な仲立ちを通してほのめかせたとの由、あとではじめて聞き知った次第です。