すのこ 02-121
濡れ縁。雨に濡れてもよいように板と板の間をあけてある。廊は屋根が付いているので、女のいる建物の屋根に見立てて、その濡れ縁に腰掛けている気分になっている。これも女と謀議して立てた演出であろう。
もとよりさる心を交はせるにやありけむ この男いたくすずろきて 門近き廊の簀子だつものに尻かけて とばかり月を見る
あらかじめ示し合せておいたのでしょう、その男がひどく浮き浮きして、中門近くの廊の濡れ縁みたいなところへ尻をかけしばし月を眺めております。
《源氏物語独学サイト》係り受けを武器に、句読点のない原文制覇に挑む!
濡れ縁。雨に濡れてもよいように板と板の間をあけてある。廊は屋根が付いているので、女のいる建物の屋根に見立てて、その濡れ縁に腰掛けている気分になっている。これも女と謀議して立てた演出であろう。
もとよりさる心を交はせるにやありけむ この男いたくすずろきて 門近き廊の簀子だつものに尻かけて とばかり月を見る
あらかじめ示し合せておいたのでしょう、その男がひどく浮き浮きして、中門近くの廊の濡れ縁みたいなところへ尻をかけしばし月を眺めております。