つながぬふねのうきたるためし 繋がぬ舟の浮きたる例 02-079
白氏文集の「情(こころ)なき水は方円の器に任せ、繋がざる舟は去住の風に随ふ」や文選 荘子を下に敷く。要するに、男はつなぎとめておかねばふらふら風まかせだとの意味。
繋がぬ舟の浮きたる例もげにあやなし さははべらぬかと言へば 中将うなづく
(左馬頭)繋がぬ舟は流れのままにとの例なんかもまったく無茶もいいとこだ。そうではございませんかと左馬頭が言うと、中将はうなずく。
係り受けを武器に 句読点のない原文に挑む《源氏物語独学サイト》
白氏文集の「情(こころ)なき水は方円の器に任せ、繋がざる舟は去住の風に随ふ」や文選 荘子を下に敷く。要するに、男はつなぎとめておかねばふらふら風まかせだとの意味。
繋がぬ舟の浮きたる例もげにあやなし さははべらぬかと言へば 中将うなづく
(左馬頭)繋がぬ舟は流れのままにとの例なんかもまったく無茶もいいとこだ。そうではございませんかと左馬頭が言うと、中将はうなずく。