また 02-075

2021-01-14D:古典一般に見られる語彙

「恨み言ふべきことをも見知らぬさまに忍びて、上はつれなくみさをづく/02-065」は直接行動に出るタイプであったが、ここでは心理的な距離をおくタイプ「恨みて気色ばみ背かむ」女も、やはり「絶えぬべきわざ(縁が切れてしまうのは必定)」であると左馬頭の非難する。指を噛む女を意識しているであろう。


また なのめに移ろふ方あらむ人を恨みて 気色ばみ背かむ はたをこがましかりなむ 心は移ろふ方ありとも 見そめし心ざしいとほしく思はば さる方のよすがに思ひてもありぬべきに さやうならむたぢろきに 絶えぬべきわざなり

(左馬頭)それにまた、ちょっと浮気心を持つ人を恨みかっとなって心が離れるのも、これまた愚かしいことで、たとえ今心がふらふらしていても見初めあった当初の愛情から相手にすまぬと思う気持ちが男にあれば、頼りがいのある夫だと女は思ってもよいはずなのに、そんな風に気持ちのたじろぎから縁は絶えてしまうものなのです。

2021-01-14D:古典一般に見られる語彙

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