なかなか なかなかに なかなかなり 02-072
出家したからには、世間のことを忘れて仏道に励むべきなのに、出家したことがかえって徒になってくよくよすること。
忍ぶれど涙こぼれそめぬれば 折々ごとにえ念じえず 悔しきこと多かめるに 仏もなかなか心ぎたなし と見たまひつべし
(左馬頭)こらえてもいったん涙がこぼれてしまうと、なんぞことあるごとに我慢しきれず、後悔することも多かろうゆえ、仏も尼になったのにかえって未練がましいときっとご覧になるでしょう。
係り受けを武器に 句読点のない原文に挑む《源氏物語独学サイト》
出家したからには、世間のことを忘れて仏道に励むべきなのに、出家したことがかえって徒になってくよくよすること。
忍ぶれど涙こぼれそめぬれば 折々ごとにえ念じえず 悔しきこと多かめるに 仏もなかなか心ぎたなし と見たまひつべし
(左馬頭)こらえてもいったん涙がこぼれてしまうと、なんぞことあるごとに我慢しきれず、後悔することも多かろうゆえ、仏も尼になったのにかえって未練がましいときっとご覧になるでしょう。