つらきこと 02-067

2021-01-13D:古典一般に見られる語彙

「つらし」は相手の動作から来る心の晴れなさ。具体的には夫の浮気や心変わり。しかし、それは表面的にそう見えるだけで、実際には「心ざし」は深い。「心ざし」と「見る目」が対比的に用いられている。


心ざし深からむ男をおきて 見る目の前につらきことありとも 人の心を見知らぬやうに逃げ隠れて 人をまどはし心を見むとするほどに 長き世のもの思ひになる いとあぢきなきことなり

(左馬頭)愛情深い夫を捨ておき、当面浮気など恨めしいことがあるにしても、夫の気持ちを知りもせぬように逃げ隠れて夫をまどわせ、本心を試してやろとしているうちに一、生の後悔を招くことになる、まことに愚かしいことです。

2021-01-13D:古典一般に見られる語彙

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