をんなにてみたてまつらまほし 女にて見たてまつらまほし まほし 02-046

2021-05-21

光源氏を女に変えてとの解釈と、話者が光源氏の愛人になってとの解釈がある。源氏物語にはここ以外にも同表現が使われている「(光るは兵部卿宮を)女にて見むはをかしかりぬべく/@」「(兵部卿宮は光るを)婿になどは思しよらで、女にて見ばや/@」「(東宮を)女にて見たてまつらまほしう/@」「院の御ありさまは、女にて見たてまつらまほしき/@」など。この例からもわかる通り、女に変えたり、女になったりするのではなく、女に見立てたらどんなにすばらしいかということ。男が好き勝手言っているのに対して、心理的に対抗意識が働いているのかもしれない。光の中性(半陰半陽)的な魅力としておく。


白き御衣どものなよらかなるに 直衣ばかりをしどけなく着なしたまひて 紐などもうち捨てて 添ひ臥したまへる御火影いとめでたく 女にて見たてまつらまほし この御ためには 上が上を選り出でてもなほ飽くまじく見えたまふ

白い肌着なんかの柔らかに仕立てたのに、直衣だけをしどけなくお召しになって、紐なども結ばず垂らしたまま、脇息に寄りかかり臥せておられる火影姿は、とても見事で、女の身で拝見したいものだ。この君のためには上の上を選んだとしてもなお物足りなくお見受けされる。

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