わろびたる 悪ろびたる わろぶ 悪ぶ 02-033
不如意なこと。
また元はやむごとなき筋なれど 世に経るたづき少なく 時世に移ろひておぼえ衰へぬれば 心は心として こと足らず悪ろびたることども出でくるわざなめれば とりどりにことわりて中の品にぞ置くべき
(頭中将)またもとは最上の血筋なのに、世を渡る方途に欠け、時勢に押されて名望も衰えてしまうと、気位は以前のままでも、暮らしは事欠き意にそまぬことどもが起きるものなのでしょうから、各々判別して中の位に置くのが応分でしょう。
係り受けを武器に 句読点のない原文に挑む《源氏物語独学サイト》
不如意なこと。
また元はやむごとなき筋なれど 世に経るたづき少なく 時世に移ろひておぼえ衰へぬれば 心は心として こと足らず悪ろびたることども出でくるわざなめれば とりどりにことわりて中の品にぞ置くべき
(頭中将)またもとは最上の血筋なのに、世を渡る方途に欠け、時勢に押されて名望も衰えてしまうと、気位は以前のままでも、暮らしは事欠き意にそまぬことどもが起きるものなのでしょうから、各々判別して中の位に置くのが応分でしょう。