うちほほゑみて うちほほ笑みて うちほほえみて 02-023
これは次の発言からわかる通り、冷ややかな笑いでなければならない。現代語のほほえみとは対立する。頭中将の意見に同意すると解釈すると、ここは現代語の微笑みになってしまい、次の発言との整合性を失ってしまう。
いとなべてはあらねど われ思し合はすることやあらむ うちほほ笑みて その片かどもなき人はあらむやとのたまへば
まったくすべてがその意見に合致するわけではないもののご自身でも思い当たる節がおありなのだろう、思わず苦笑して、そんな少しの取り柄もない人がいるものかなとおっしゃっると、