ただうはべばかりのなさけ 02-018

2020-02-16A:解釈を決定づける基幹語

うわべの愛情の意味。風流気取りの意味ではない。「はかなきついでの情け/02-057」(左馬頭)、「うはべの情け/02-064」(頭中将)、「見る目の情け/02-090」(左馬頭)いずれも、傍目からは情け深く見えるものの、内実はそうではないので、真に頼りとはできないことをいう。特に混乱が起きているのは、指を喰う女は嫉妬心は強いものの、男のためになんでもする情愛深い女であるため、このカテゴリーから外して解釈されているが、間違いである。この女は恨みが本心で、深い愛情はその上につけたものである。だから、愛情が深くとも本心である恨みを消すことはできなかったのだ。この点を逃すと、左馬頭の発言の多くを曲解してしまう。/02-090でまた触れたい。

2020-02-16A:解釈を決定づける基幹語

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