わがかたのしつらひ 02-008

2020-02-16かた・方

諸注「自分の部屋の飾り立て」と解釈する。「しつらひ」は一般に室内の設備配置の意味ではあるが、ここは「しつらふ」の名詞化であり、調えることとの意味。「葵」の帖に「御装束たてまつり替へて、西の対に渡りたまへり。衣更えの御しつらひ、くもりなくあざやかに見えて/@」とある。服装に対するしつらえである。「しつらひまばゆくして」は「うち連れきこえたまひ」にかかる。「君の出で入りしたまふ」にかけない。左大臣が娘婿である光源氏に対して「よろづの御よそひ何くれとめづらしきさまに」調えたことの向うを張っているのだ。光源氏の「よそひ」に対して、頭中将は「しつらひ」とする。後者にはやや意識的なニュアンスがある。頭中将の光源氏に対する対抗意識が感じられる語である。

2020-02-16かた・方

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