さぶらひにまかでたまひ 侍に罷でたまひ さむらい さぶらい まかづ 罷づ 01-155
「さぶらひ」は「御休所/01-150」、清涼殿の殿上の間の南の下侍(しもさぶらい)があてられた。庭におり帝の前で拝舞した後、御休所に戻ったのである。帝の御前から去るので、室内に入る場合でも、敬意主体(ここでは帝)から遠ざかるために「まかで」が使用されている。
さぶらひにまかでたまひて 人びと大御酒など参るほど 親王たちの御座の末に 源氏着きたまへり
源氏の君は休息所に退出されて、人々が祝い酒を召されている折り親王たちの末席にお着きになった。