さまかへたまはむ さま変へたまはむ さまかえたまわむ さま変えたまわむ 01-147

2021-05-16

「さま変ふ」(下二段)は他動詞。自動詞は「さま変はる」(四段)。童子の姿を変化させる主体は光源氏ではなく、元服をとりしきる帝であろう。童形を変える直前になって,「この君の御童姿いと変へまうく思せど/01-141」と同じ心情にまた襲われたのである。


角髪結ひたまへるつらつき顔のにほひさま 変へたまはむこと 惜しげなり

角髪(みずら)をお結いの顔立ち顔のつや、童子のお姿をお変えになることが帝には惜しまれたのです。

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