ささげたてまつる 捧げたてまつる 捧げ奉る 01-123

2021-05-15

右大弁の子に扮している若君に対して贈られた。


文など作り交はして 今日明日帰り去りなむとするに かくありがたき人に対面したるよろこび かへりては悲しかるべき心ばへを おもしろく作りたるに 御子もいとあはれなる句を作りたまへるを 限りなうめでたてまつりて いみじき贈り物どもを捧げたてまつる

漢詩などを詠み交わし、今日明日にも帰途に就こうという段に、相人がこのように稀有な相をお持ちの方に対面できた喜び、それだけに別れは悲しみがいや増すと、心の揺れを巧みに盛り込んだ作詩したのに応じて、御子も心のこもった対句をお作りになったので、使者はこの上なく賞賛申し上げて、数々のすばらしい贈り物を御子に差し上げた。

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