おんうしろみだちてつかうまつるうだいべん 御後見だちて仕うまつる右大弁 01-120
物語には書かれて来なかったが、現在、右大弁が祖母を亡くした光の君の実質的な後見役をしている。光の君が元服するにあたっても、帝へのお礼の品を右大弁が用意している。「弁も、いと才かしこき博士にて/01-122」とあるので、光の君の漢学の師でもあるのだろう。
御後見だちて仕うまつる 右大弁の子のやうに思はせて 率てたてまつるに 相人驚きて あまたたび傾きあやしぶ
後見役として宮にお仕えしていた右大弁の、実子になりすまして連れてゆきお見せしたところ、相人は目をみはって幾度も首をかしげて怪しむのです。