みだりがはしき みだりがわしき みだりがはし みだりがわし 乱りがはしき 乱りがわしき 乱りがはし 乱りがわし 乱りがわしい みだりがわしい 01-086
心乱れるの意味ではない。秩序を乱す感があるの意味。要するに一介の者が帝を非難するような歌を詠んだことに対する。
荒き風 ふせぎし蔭の枯れしより 小萩がうへぞ静心なき
などやうに乱りがはしきを 心をさめざりけるほどと御覧じ許すべし
表の歌意:強風をふせいでくれた木が枯れたのでそれ以来、小萩の身の上が心配でなりません。どうか若宮のことをお願いします。
裏の歌意:宮中を揺るがす嵐で娘が亡くなってからというもの帝は平静さを失ってしまわれた、どうか若宮のことをもっと気にかけて下さい。
などと不謹慎な詠みぶりに、気持ちが収まらない折りだからと帝は大目に見ておいでのようでした。