げらふ げろう 下﨟 01-003

2021-04-13

本来は授戒後まだ日の浅い僧侶を指す語で、宮廷生活にも比喩的になぞられられることがあったのだろう。年季が浅く、それゆえ地位も低く重きを置かれない身分をいう。桐壺更衣は、死後に位が一等上がり、従三位という女御並みの位を追贈されるので、生前は四位相当と考えられる。「下﨟」は位では五位ということになる。


同じほど それより下﨟の更衣たちは ましてやすからず

同じ位やそれより下位の更衣たちは、まして気が休まらず…。

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