ところ 所 02-103
女の意味。貴人の人数を数える数詞に用いるので、この表現からも、このエピソードの主人公である木枯の女の出自の良さがうかがわれる ...
おなじころ 同じころ 同じ頃 02-103
「まだいと下臈にはべりし時/02-094」を指す。
さて また同じころ まかり通ひし所は 人も立ちまさり
さだめかねたるぞや 定めかねたるぞや さだめかぬ 定めかぬ 定め兼ぬ 02-102
これが一番だとは決めかねるなあ。
さあるにより 難き世とは 定めかねたるぞや と言ひはやしたまふ
かたきよとは 難き世とは 02-102
難しい男女の関係であるな。
さあるにより 難き世とは 定めかねたるぞや と言ひはやしたまふ
またしくものあらじ 敷く 如く しく 02-102
「しく」は「敷く」と「如く」をかける。「敷く」は龍田姫の錦の縁語。
中将 その織女の裁ち縫ふ方をのどめて