きは きわ 際01-010
身分。
初めより おしなべての上宮仕へしたまふべき 際にはあらざりき
もとより帝の側仕えのよ
おしなべての 押し並べての 01-010
一般の。
初めより おしなべての上宮仕へしたまふべき 際にはあらざりき
もとより帝の側仕えの
やむごとなき やんごとなき やむごとなし やんごとなし 01-009
やむことがない。
一の皇子は右大臣の女御の御腹にて 寄せ重く疑ひなき儲の君と世にもてかしづききこゆれど
おほかたの おおかたの 大方の 01-009
この場合「私物」の「私」に対立する。公事、世間的に。
一の皇子は右大臣の女御の御腹にて 寄せ重く疑ひなき
よに 世に 01-009
非常にの意味でも使用されるが、ここでは世間ではの意味を含む。「もてかしづききこゆれ」の主体は世間。帝であれば尊敬語がつく。