殿のうちの人足を空 夕顔11章06
原文 読み 意味
殿のうちの人 足を空にて思ひ惑ふ 内裏より 御使 雨の脚よりもけにしげし 思し嘆きおはしますを聞きたまふに ...
あやしう短かかりけ 夕顔11章05
原文 読み 意味
あやしう短かかりける御契りにひかされて 我も世にえあるまじきなめり 年ごろの頼み失ひて 心細く思ふらむ慰めに ...
君はいささか隙あり 夕顔11章04
原文 読み 意味
君は いささか隙ありて思さるる時は 召し出でて使ひなどすれば ほどなく交じらひつきたり 服 いと黒くして 容 ...
苦しき御心地にもか 夕顔11章03
原文 読み 意味
苦しき御心地にも かの右近を召し寄せて 局など近くたまひて さぶらはせたまふ 惟光 心地も騒ぎ惑へど 思ひの ...
内裏にも聞こしめし 夕顔11章02
原文 読み 意味
内裏にも 聞こしめし 嘆くこと限りなし 御祈り 方々に隙なくののしる 祭 祓 修法など 言ひ尽くすべくもあら ...