このほどまでは漂ふ 夕顔14章05
原文 読み 意味
このほどまでは漂ふなるを いづれの道に定まりて赴くらむ と思ほしやりつつ 念誦をいとあはれにしたまふ ...
忍びて調ぜさせたま 夕顔14章04
原文 読み 意味
忍びて調ぜさせたまへりける装束の袴を取り寄せさせたまひて
泣く泣くも今日は我が結ふ下紐をいづれの世 ...
忍びたまへど御涙も 夕顔14章03
原文 読み 意味
忍びたまへど 御涙もこぼれて いみじく思したれば 何人ならむ その人と聞こえもなくて かう思し嘆かすばかりな ...
御書の師にて睦しく 夕顔14章02
原文 読み 意味
御書の師にて 睦しく思す文章博士召して 願文作らせたまふ その人となくて あはれと思ひし人のはかなきさまにな ...
かの人の四十九日忍 夕顔14章01
原文 読み 意味
かの人の四十九日 忍びて比叡の法華堂にて 事そがず 装束よりはじめて さるべきものども こまかに 誦経などせ ...