人のほどの心苦しき 末摘花09章13
原文 読み 意味
人のほどの心苦しきに 名の朽ちなむはさすがなり 人びと参れば 取り隠さむや かかるわざは人のするものにやあら ...
紅のひと花衣うす 末摘花09章12
原文 読み 意味
紅のひと花衣うすくともひたすら朽す名をし立てずは
心苦しの世や と いといたう馴れてひとりごつを ...
花のとがめをなほあ 末摘花09章11
原文 読み 意味
花のとがめを なほあるやうあらむと 思ひ合はする折々の 月影などを いとほしきものから をかしう思ひなりぬ
なつかしき色とも 末摘花09章10
原文 読み 意味
なつかしき色ともなしに何にこのすゑつむ花を袖に触れけむ
色濃き花と見しかども など 書きけがしたま ...
今様色のえゆるすま 末摘花09章09
原文 読み 意味
今様色の えゆるすまじく艶なう古めきたる直衣の 裏表ひとしうこまやかなる いとなほなほしう つまづまぞ見えた ...