しのびやかにそうす 忍びやかに奏す 01-084

2021-04-13

「忍びやかに心にくき限りの女房四五人さぶらはせたまひて、御物語せさせたまふなりけり(人目を忍んで、人も認める教養豊かな女房ばかりを四五人を側にお召しになって、あの方の昔語りをなさっておいででした)/01-082」とあった。帝のまわりは、ひっそりとした空間になっている。


いとこまやかにありさま問はせたまふ あはれなりつること忍びやかに奏す

帝は命婦にこと細かに訪問の様子をお尋ねになった。胸にしみて感じたことをひそやかに奏上する。

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