ならひて ならいて 倣ひて 倣いて 倣ふ 倣う 01-079
慣れる。宮中の暮らしに慣れているので、草深い里暮らしがつまらないのであろう。
若き人びと 悲しきことはさらにも言はず 内裏わたりを朝夕にならひていとさうざうしく 主上の御ありさまなど思ひ出できこゆれば とく参りたまはむことをそそのかしきこゆれど
宮中から従い来た若い女房たちは、悲しいことは言うまでもないが、宮廷生活が朝な夕なに身にしみついているために、鄙びた暮らしがとても寂しく、帝のご様子などを思い出しては、参内なさるよう宮にお勧め申し上げるが、