きりつぼ 桐壺 01-015
庭に桐を植えたことからきたの名称で、東北の隅に位置した。帝が日常にお住まいの清涼殿は、後宮の中では西南に位置した。すなわち、清涼殿から桐壺は最も遠い局ということになる。それは、帝と局の行き帰りには、他の多くの夫人たちが住む局の前を通り過ぎる必要があることを意味した。弘徽殿の間もその前を過ぎなければ、帝の元には行けない。その行き来の間になされる女たちの辛い仕打ちにあって、桐壺は精神的に追い詰められてゆく。
御局は桐壺なり
お部屋は桐壺です。
係り受けを武器に 句読点のない原文に挑む《源氏物語独学サイト》
庭に桐を植えたことからきたの名称で、東北の隅に位置した。帝が日常にお住まいの清涼殿は、後宮の中では西南に位置した。すなわち、清涼殿から桐壺は最も遠い局ということになる。それは、帝と局の行き帰りには、他の多くの夫人たちが住む局の前を通り過ぎる必要があることを意味した。弘徽殿の間もその前を過ぎなければ、帝の元には行けない。その行き来の間になされる女たちの辛い仕打ちにあって、桐壺は精神的に追い詰められてゆく。
御局は桐壺なり
お部屋は桐壺です。