ことなることもなかりきや 異なることもなかりきや 02-110

2021-06-04

特別、異例。「や」は、詠嘆。特別なことはありませんでした。「さばかりになれば、うち頼めるけしきも見えき/02-137」頭中将の中では、特別な関係であるのに、女からはその様子が見えない。その心的ギャップが「や」に籠められている。


さて その文の言葉は と問ひたまへば いさや ことなることもなかりきや

「それで、その手紙の中身は」と光の君がお問いになったところ、「いえ、これと言って変わった内容でもありませんでしたよ。

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