しかあらためむ しか改めむ あらたむ 改む 02-100
そのように改めよう。「しか」は述べられていないが、文脈上、浮気心を起こさないように。女の嫉妬心に火をつけないように。
さりともえ思ひ離れじと思ひたまへしかば しばし懲らさむの心にて しかあらためむとも言はず いたく綱引きて見せしあひだに いといたく思ひ嘆きて はかなくなりはべりにしかば 戯れにくくなむおぼえはべりし
それでも私のことを思い捨てまいと思いましたので、しばらく懲らしめておこうとの気持ちから「そなたの言うとおり改めよう」とも言わずかたくなに逆らってみているあいだに、心底ひどく苦しみ嘆いてはかなく亡くなってしまいましたので、うっかり芝居をうったりするものではないと身につまされ心底会いたくなったことです。