あさゆふのみやづかへにつけても・あさゆうのみやづかえにつけても・朝夕の宮仕へにつけても・朝夕の宮仕えにつけても 01-004

2021-02-11

桐壺更衣の夜伽が人の心を動かしたのは言うに及ばず、朝夕の宮仕えをするにつけても。


朝夕の宮仕へにつけても 人の心をのみ動かし 恨みを負ふ積もりにやありけむ いと篤しくなりゆき もの心細げに里がちなるを いよいよあかずあはれなるものに思ほして 人のそしりをもえ憚らせたまはず 世のためしにもなりぬべき御もてなしなり

朝夕の宮仕えにつけても、女房たちの心を掻き乱し、恨みをこうむることが度重なったせいだろうか、具合はひどくなるばかりで、後見のない心細さに打ちひしがれながら里へ帰りがちになる姿に、帝はますます癒しようもなく愛しさをつのらせ、周囲がもらす陰口も気にとめるご様子なく、後の世までの語り種ともなりかねないご寵愛でした。

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