この方の御好みには 夕顔12章16
原文 読み 意味
この方の御好みには もて離れたまはざりけり と思ひたまふるにも 口惜しくはべるわざかな とて泣く
はかなびたるこそは 夕顔12章15
原文 読み 意味
はかなびたるこそは らうたけれ かしこく人になびかぬ いと心づきなきわざなり 自らはかばかしくすくよかならぬ ...
十九にやなりたまひ 夕顔12章14
原文 読み 意味
十九にやなりたまひけむ 右近は 亡くなりにける御乳母の捨て置きてはべりければ 三位の君のらうたがりたまひて ...
竹の中に家鳩といふ 夕顔12章13
原文 読み 意味
竹の中に家鳩といふ鳥の ふつつかに鳴くを聞きたまひて かのありし院にこの鳥の鳴きしを いと恐ろしと思ひたりし ...
夕暮の静かなるに空 夕顔12章12
原文 読み 意味
夕暮の静かなるに 空の気色いとあはれに 御前の前栽枯れ枯れに 虫の音も鳴きかれて 紅葉のやうやう色づくほど ...