いろはいづれとわかねども 色はいづれと分かねども 02-110
女が今の状況を、泣き濡れる、はかないなど「露」のイメージに象徴化したのを受けて、露によって花の色が美しさを増すという「露」のもつプラスイメージから「色」に置き換え、自分をひきつける魅力は親子どちらとも区別がつかないけれど。
咲きまじる色はいづれと分かねどもなほ常夏にしくものぞなき
咲き混じれば大和撫子も唐撫子も美しさこそいずれを甲乙つきかねますが、やはりわたしには常夏の花が一番です、子は頭を撫でただけですが、あなたは床で撫であった仲なのですから。