こころとまり 心とまり 02-103
惚れる。指を喰う女は「容貌などいとまほにもはべらざりしかば、若きほどの好き心には、この人をとまり(生涯連れ添うつもりの相手)にとも思ひとどめはべらず/02-095」とあり、対比的である。
見る目もこともなくはべりしかば このさがな者をうちとけたる方にて 時々隠ろへ見はべりしほどは こよなく心とまりはべりき
見た目も難はございませんでしたから、例のやかまし屋は気安い通いどころにとっておき、この女と時々人目を忍んで逢いびきしていましたうちはこれ以上ないほど惚れこんでおりました。