うちとけたる 打ち解けたる うちとく 打ち解く 02-103
「まめまめしき筋を立てて耳はさみがちに美さうなき家刀自の、ひとへにうちとけたる後見ばかりをして/02-058」とあった。男女の距離感がなく、生きるための世話焼きのレベルで、貴族の精神基盤である文化面が欠如している。
見る目もこともなくはべりしかば このさがな者をうちとけたる方にて 時々隠ろへ見はべりしほどは こよなく心とまりはべりき
見た目も難はございませんでしたから、例のやかまし屋は気安い通いどころにとっておき、この女と時々人目を忍んで逢いびきしていましたうちはこれ以上ないほど惚れこんでおりました。