その品々やいかにい 帚木02章21

2021-04-18

耳からの情報伝達;立ち現れる〈モノ〉

語りの対象:頭中将没落貴族新興勢力光源氏左馬頭・藤式部丞

分岐型・中断型:〔A|B|C|D+E〕→F→G

その品々やいかに・いづれを三つの品に置きてか分くべき》A・B
その上中下とはどうなの。誰をどこにおいて区分すればいいんだ。

元の品高く生まれながら 身は沈み位みじかくて人げなき》C
もともと高い身分に生まれながら、身はおちぶれ位が低くくて人以下の暮らしをしてたり、

また直人の上達部などまでなり上り 我は顔にて家の内を飾り人に劣らじと思へる》D
また普通の身分から上達部なんかにまでなり上がり、得意満面で屋敷内を飾りたて人に負けまいと気を張るのと、

そのけぢめをばいかが分くべきと・問ひたまふほどに》E・F
その境目はどう分けたらよいのかと 光の君が問うているところに、

左馬頭藤式部丞御物忌に籠もらむとて参れり》G
左馬頭と藤式部丞が物忌みで籠ろうとして参内してきた。

  • 〈直列型〉:修飾 :倒置 
  • 〈分岐型〉( ):迂回 +:並列
  • 〈中断型〉//:挿入 :文終止・中止法
  • 〈反復型〉~AX:Aの言換えX ,AB:Aの同格B
  • 〈分配型〉A→B*A→C

 A→B:AはBに係る
 Bの情報量はAとBの合算〈情報伝達の不可逆性〉
 ※係り受けは主述関係を含む
 ※直列型は、全型共通のため単独使用に限った

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