その品々やいかにい 帚木02章21
耳からの情報伝達;立ち現れる〈モノ〉
語りの対象:頭中将/没落貴族/新興勢力/光源氏/左馬頭・藤式部丞
分岐型・中断型:〔A|B|C|D+E〕→F→G
《その品々やいかに・いづれを三つの品に置きてか分くべき》A・B
その上中下とはどうなの。誰をどこにおいて区分すればいいんだ。
《元の品高く生まれながら 身は沈み位みじかくて人げなき》C
もともと高い身分に生まれながら、身はおちぶれ位が低くくて人以下の暮らしをしてたり、
《また直人の上達部などまでなり上り 我は顔にて家の内を飾り人に劣らじと思へる》D
また普通の身分から上達部なんかにまでなり上がり、得意満面で屋敷内を飾りたて人に負けまいと気を張るのと、
《そのけぢめをばいかが分くべきと・問ひたまふほどに》E・F
その境目はどう分けたらよいのかと 光の君が問うているところに、
《左馬頭藤式部丞御物忌に籠もらむとて参れり》G
左馬頭と藤式部丞が物忌みで籠ろうとして参内してきた。
- 〈直列型〉→:修飾 #:倒置
- 〈分岐型〉( ):迂回 +:並列
- 〈中断型〉//:挿入 |:文終止・中止法
- 〈反復型〉~AX:Aの言換えX ,AB:Aの同格B
- 〈分配型〉A→B*A→C
A→B:AはBに係る
Bの情報量はAとBの合算〈情報伝達の不可逆性〉
※係り受けは主述関係を含む
※直列型は、全型共通のため単独使用に限った